お客様に感謝されるエンジニアのスキルは教育で身につくのか? 〜実践型トレーニング「DevelopersIO BASECAMP」の挑戦〜 #deviocamp

お客様に感謝されるエンジニアのスキルは教育で身につくのか? 〜実践型トレーニング「DevelopersIO BASECAMP」の挑戦〜 #deviocamp

Clock Icon2022.10.20

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クラスメソッドで広報を担当している土肥です。 クラスメソッドでは広報の仕事の一つとして事例記事の制作なども担っているのですが、これがお客様から生の声でフィードバックをいただける非常に良い機会だったりします。

おかげさまで昨年のインタビュー事例発表数は34本! 2週間に1本以上は公開しているペースで制作はすごく大変でしたが、これだけ事例化にご協力いただけるお客様がいるのは、本当にありがたいことです。

そんな事例インタビューですが、クラスメソッドのエンジニアさんが決まって褒められるポイントがいくつかあります。

レスポンスの早さ、提案力、進捗管理力 の3つです。

これらは当然、クラスメソッドのサービスに紐づくものではなく、エンジニアさん自身のスキルです。これらを身につけることで、お客様に喜ばれ、長くエンジニアとして働いていけるのではないかなという気がします。

おりしも本日発表された、エンジニア向け実践型トレーニングプログラム「DevelopersIO BASECAMP」。 このトレーニングでこれらのスキルを身につけられるのか、事例インタビューでお客様からうかがった評価ポイントとその要素分解を通じて、検証してみたいと思います。

レスポンスの早さ

ちょっとしたQAへの対応が早い。 わざわざこの点をあげていただける場合、単純に一次回答が早いというだけでなく、解決までの時間までを評価いただいています。さらに周辺情報もついでに調べて回答したことが、満足度の高さにつながっていることもありました。

こうした動きは、単にエンジニアさんがSlackやBackLogに張り付いているというだけでは実現できないことです。 おそらく、回答スピードを早めているのは、豊富な技術知識をもとにした技術情報の調査慣れと、適切な回答をサクッと書き上げることができるアウトプット慣れに理由がありそうです。加えて、お客様が本当に何を求めているのか、質問の意図をくむ力にあるのではないかと思っています。

過去のインタビューでは、その場でうかがった悩みに対して、DevelopersIOにドンピシャな記事が上がっていて、その場でQAが完結したミラクルもありました。 お客様の悩みに対して、さっと当たりをつけて調べることができたエンジニアさんの動きはもちろん、トラブルに遭遇した経験をアウトプットして解決策まで記事にしておいてくれたエンジニアさんに感謝です。

提案力

クラスメソッドといえばAWSでトップの技術力! でも、実はお客様の運用体制や既存資産との兼ね合いで、コストや運用効率が最適になるようにオンプレミスでの対応や、他のSaaSをおすすめしたりすることもあります。 「AWS Codeをすすめられると思っていたら、Gitをすすめられて驚いた」というコメントをいただいたことも。

「客はドリルが欲しいんじゃない、適切なサイズの穴が欲しいんだ」と言うのは、マーケティングでよく引き合いに出される、お客様の本当のニーズを把握する重要性の例えですが、現実のシステム導入提案はもう少し複雑です。 技術的な最適解とは別に、お客様がシステム導入にあたって満たさなければならない条件は、コスト、納期、セキュリティ、運用手順など、非常に多岐にわたります。中には、お客様自身では導入前に想定しきれないような要件が潜んでいることもあります。 これらを先回りして提案するためには、幅広く実践的な技術知識が必要です。

クラスメソッドのエンジニアがAWSに固執せず幅広い提案ができるのは、日頃からさまざまな技術に関心を持ち、自ら学ぶ習慣がついているおかげのようです。 その上で、実際にそのシステムを利用することになるお客様にとって、何が一番幸せなのかを考えられる柔軟性があることが提案力の礎になっていそうです。

進捗管理力

意外とお客様に異口同音に褒められるのが、この進捗管理やスムーズなプロジェクト進捗だったりします。 管理にはBacklogを使っており、このツールの使い勝手がよいのも一つの理由かもしれません。 とはいえ、BackLogを使っている企業、エンジニアさんは他にも数多くあるはず。高評価の理由はツール以外の、エンジニアさん自身のスキルにもありそうです。

ところが、エンジニアさん自身に理由や秘訣を聞いても、みなさん一様に「なんでだろうね?普通にやっているだけなんだけど」としか返ってきません。 エンジニアさん同士で、Backlogの使い方を統一していたり、上手な使い方のTipsがあったりするのか聞いてもみたのですが、特に意識してやっていることはないとのこと。

進捗管理がうまくいく、それもクラスメソッドのエンジニアさんたちに共通する「何か」について、DevelopersIO BASECAMPのトレーニングメニュー開発を横目で見ながら立てた仮説を立ててみました。

まず、作業の見積もりが正確。 見積もりの以前の工程でも、きちんとお客様の要望をヒアリングできて仕様を明確にできているので、手戻りも少ないのかもしれません。 さらに、仕様の通りに構築を進める基礎的な実力があること。 だけど、一番は、もしかしたら何か作業が行き詰まってしまった時に調べる力、聞く力、ひいては相談先を持つことにありそうです。クラスメソッドには300人以上のエンジニアが所属していますが、Slackで気軽に技術情報を交換・相談できる関係性や場が設けられています。

時間をロスすることなく作業を進めるために、そして新しい技術知識や視点を得るために、エンジニア同士の交流の意味は大きそうです。

座学ではない、トレーニングで身につく力

あらためて、評価いただいているポイントと、それを下支えしていそうな要素をまとめます。

  • レスポンスの早さ
    • 技術情報の調査力
    • 適切な回答をまとめて書き上げるアウトプット力
  • 提案力
    • 要望をヒアリングする力
    • 幅広い技術に興味を持ち、学ぶ力
    • 柔軟な発想
  • 進捗管理力
    • 基礎的な技術力
    • 相談できるエンジニア仲間
    • ドキュメントを確認して自ら学べる力

座学や資格試験を通じて基礎的な知識を身につけることは非常に大事です。 ですが、そこから一歩進んで、実際にエンジニアとしてお客様に評価され、長く働いていける実力を身につけるには、経験から得るノウハウはもちろん、発想の柔軟性、自ら技術情報を調査し、学んでいく力が必要なようです。

DevelpoersIO BASECAMPでは、ロールプレイを通じてお客様の要望のヒアリング、提案力、そして基礎的な構築力・技術力を身につけていけるよう工夫されています。 課題も実際にクラスメソッドのエンジニアさんがプロジェクトで経験したシチュエーションに基づいた出題だそうです。資格試験のようにわかりやすい「正解」が存在しない状況で、最適解を探すことはより深い学びにつながります。 さらに、同期でのコミュニケーションをはかって、卒業後も情報交換できるような、コミュニティづくりにも貢献したいと思っています。 DevelpoersIO BASECAMPは、クラスメソッドのエンジニアがお客様に評価いただいているポイントを、最大限に学べるコースになるよう設計されています。

それなりに努力が必要なトレーニングコースとなりますが、興味を持たれた方は、ぜひ詳細をご覧になって応募してみてください。

IT技術をシゴトにするための体験型トレーニングプログラムDevelopersIO BASECAMPを開講します | DevelopersIO

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